トゥ側に鉛を貼って先端を重くすることでトゥが先行してスライスを防止していたのが昔の話。
パーシモンヘッドなどのヘッド体積が200cc以下の慣性モーメント(※1)が小さいクラブには効果がありますが、最近のヘッド(300cc以上)は慣性モーメントが大きく重心距離が長いのに加え長尺シャフトのためインパクトでトゥが遅れてしまいボールが右に飛びやすいためトゥに鉛を貼ってしまうとかえってヘッドが重くなりすぎてトゥ側のもどりが遅れてしまうのでヒール側に鉛を貼り軽いトゥを先行させ、なおかつトゥダウンを防ぐことでスライスを防止させるわけです。
(※1)慣性モーメント: 物体は外からの力が加わらないかぎり、その運動状態を持続する性質があります。この性質を「慣性」といい、回転に関するその大きさを「慣性モーメント」といいます。
(※2)重心深度: リーディングエッジから重心までの水平方向の距離。重心深度が深いとスウィートスポットが広くなる。
(※3)重心距離: シャフトの中心線から重心までの距離。 |